街中にありながら、海水が混ざる大きな干潟を観察できます。園内の観察センターの利用は有料ですが、干潟は無料で散策できます。
探鳥地の詳細
MAP
アクセス
周辺の駅(谷津駅、新習志野駅、南船橋駅)」からは、徒歩20分から30分。バスを利用した方が効率的です。
- 「津田沼駅」南口バスのりばから「谷津干潟行き」に乗車、終点「谷津干潟」で下車、徒歩約15分
- 「津田沼駅」南口バスのりばから「新習志野駅行き」に乗車、「津田沼高校」で下車、徒歩約10分
駐車場:無料・8:30~17:30 普通車100台
特徴
充実!谷津干潟自然観察センター
公園内には「谷津干潟自然観察センター」があります。
大きな窓があり、淡水池や干潟を一望できます。入館料はかかりますが、一度は入館してみることをオススメします。探鳥で疲れた体を休めるにも、新しい知識を得るにも良い施設です。
館内では、本日みられた野鳥の紹介、飲食コーナー、キッズコーナー、売店、カフェなどがあります。また、野鳥の専門スタッフが常駐しているので、最近飛来している野鳥について質問するのも良いでしょう。
干潟の水位で飛来する野鳥が変わる
干潟は、干潮と満潮時刻の水位によって、飛来する野鳥が変わります。干潮時刻になると、水位が下がって土が表面に出てくるので、ゴカイやカニを食べにくる野鳥が多くなります。
特に春と秋の干潮時刻は、シギやチドリ類を多く観察できます。
干潟の周りを歩いてみよう
干潟の周りは、ぐるりと1周歩けるようになっています。(3.5キロ)
その間、観察窓やベンチ、展望デッキ、日除け屋根、広場があるので、のんびり休憩しながら探鳥するのもオススメです。
⾕津⼲潟は東京湾の最奥部に残された約40ヘクタールの⼲潟です。⽔⿃をはじめ、ゴカイ・⾙・カニ・プランクトンなどたくさんの⽣きものが潮の満ち引きに合わせてくらしており、国指定鳥獣保護区になっています。また、特に、シベリアやアラスカなど北の国と東南アジアやオーストラリアなどの南の国を⾏き来するシギ・チドリ類にとって、渡りの途中の栄養補給と休息をとるための中継地として重要な役割を果たしていることから、1993年6月10日に国内の干潟として初めて「ラムサール条約登録湿地」に認定されました。さらに、1996年には⽔⿃の保全を⽬的とする「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ」に参加しています。
谷津干潟自然観察センター
おすすめポイント
- 干潟:駐輪場から谷津川の歩道
- 干潟:津田沼高校側の歩道
- 干潟:観察窓がある歩道
- 淡水池
干潟:駐輪場から谷津川の歩道
観察センターから谷津川は、見通しが良い道です。干潟を確認しながら進むことができます。
水位が下がると、春夏はシギやチドリ類が飛来します。8月には「チュウシャクシギ」が飛来していました。
このほか「ダイゼン」や「トウネン」「キョウジョシギ」も確認されています。
干潟:津田沼高校側の歩道
干潟をいちばん大きく望めるスポットです。
途中に、日除けが出来る屋根がついた休憩場があります。歩道は公園を利用していない人も通るので、譲り合いながらの探鳥です。
ここでは「カワウ」「ウミネコ」が飛来しています。手すりからすぐ下に出来た泥には「イソシギ」「コチドリ」が歩いていることもあるので要チェック。
このほか「セイタカシギ」や、「ソリハシシギ」と「キアシシギ」が食事をするシーンも観察されています。
干潟:観察窓がある歩道
観察壁がある歩道は、季節を通じて気持ちが良いルート。途中、ベンチもあります。
ここからは、「サギ類」「コチドリ」「キアシシギ」などを観察できます。春や冬には「カモ類」も観察できます。
観察窓は数か所あり、長い柵に沿って点々と置かれています。足場があったり、野鳥の説明が書かれていたりと、親切な構造になっています。
休憩しながら窓を眺めるのも気持ちが良い場所です。
ただ、歩道から見える野鳥は、水位や季節によっては遠くにいます。窓よりも、柵のぎりぎり前から観察した方が近くから観察できます。
壁のすぐ近くに来た野鳥、あるいは、強風や陽射しの強い日に利用すると良いでしょう。
淡水池
「淡水池」は、観察センターに隣接しています。
「カワセミ」や「サギ類」、「オオヨシキリ」「カモ類」などを観察できます。
観察センターの窓からは「淡水池」全体の様子、観察小屋からは「淡水池」の他に遠くの干潟も眺めることができます。
観察の窓は小さいですが、広くて過ごしやすい場所です。
遠くに干潟を見ることもできます。
観察できる野鳥
公式サイトによると、1年間に谷津干潟の周辺で確認される野鳥の種類は110種以上、そのうち水辺の鳥は約70種とのことです。
以下は、公式サイトによる野鳥紹介と、これまでに管理人が観察した野鳥です。
春(3~5月) | 夏(5~8月) | 秋(8~10月) | 冬(10~3月) | |
アオアシシギ | 〇 | 〇 | ||
アオサギ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
イソシギ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ウミネコ | 〇 | 〇 | ||
オオソリハシシギ | 〇 | 〇 | ||
オオバン | 〇 | |||
オオヨシキリ | 〇 | 〇 | ||
オカヨシガモ | 〇 | |||
オナガガモ | 〇 | |||
オバシギ | 〇 | 〇 | ||
カイツブリ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
カルガモ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
カワウ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
カワセミ | 〇 | 〇 | 〇 | |
キアシシギ | 〇 | 〇 | ||
キョウジョシギ | 〇 | 〇 | ||
コアジサシ | 〇 | 〇 | ||
ゴイサギ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
コガモ | 〇 | 〇 | ||
コサギ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
コチドリ | 〇 | 〇 | ||
シロチドリ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
セイタカシギ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ソリハシシギ | 〇 | 〇 | ||
ダイサギ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ダイゼン | 〇 | 〇 | 〇 | |
タシギ | 〇 | |||
チュウシャクシギ | 〇 | 〇 | ||
トウネン | 〇 | 〇 | ||
ハシビロガモ | 〇 | |||
ハマシギ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
バン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ヒドリガモ | 〇 | |||
メダイチドリ | 〇 | 〇 | ||
ユリカモメ | 〇 | 〇 |