ふなばし三番瀬海浜公園は、シギやチドリ類を中心とした渡り鳥の中継地のため、春と秋はバードウォッチングの名所になっています。
野鳥観察ポイントは「干潟、東西の堤防、海岸のヨシ原」です。観察するときに大事なのは潮の満ち引き。潮が引いて現れた大きな干潟が、野鳥観察の大チャンスです。
また、公園は、潮干狩りやバーベキューができるレジャースポットでもあります。イベント時は家族連れやグループで賑わい、大音量の音楽が流れる時間帯もありますが、野鳥観察に影響はありません。
探鳥地の詳細
MAP
アクセス
駐車場は1日500円!イベント時は満車になりやすい
普通車は1日500円で利用できます。
野鳥観察以外の目的で利用される方も多いので、開園してすぐに8割ほど埋まってしまう日もあります。
管理人が潮干狩りイベントの時に訪れた際には、朝9時過ぎで1/3ほど埋まっていました。イベント時は公共交通機関で訪れた方が確実です。
▼問い合わせ
- TEL:047-435-0828
- 受付時間:AM9:00~PM5:00
- 問い合わせ可能日:12/29~1/3以外
バスで行く場合
- 京成バス「船橋海浜公園」下車すぐ
探鳥地の特徴
野鳥好きの方なら1度は訪れて欲しい公園です。春と秋に、沢山の渡り鳥がやってきます。
- 1番の見どころは潮がひいて出来た干潟
- 堤防は東西2か所!両方歩いてみよう
- 海岸のアシ原も野鳥観察ポイント
1番の見どころは潮がひいて出来た干潟
干潮( 潮が引いて、海水面が最も低くなる)になると大きな干潟ができ、野鳥が群れでやってきます。また、満潮(海面が一番高くなった状態)になると堤防の方で羽根を休める姿が見られます。
干潟には、シギやチドリ類を中心とした渡り鳥がやってきます。
干潟:ミヤコドリ、ミユビシギ、ハマシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、チュウシャクシギ、キョウジョシギ、オオソリハシシギ、ダイゼン、コアジサシ、チドリ、メダイチドリ、ユリカモメなど。
シギ類が群れでやってくる
群れで獲物を探したり休憩したりする姿は圧巻です。大きなシギ、小さなシギ、仲良く一緒に獲物を探している姿が見えます。
▼シギ類が群れる
▼大きなシギもやってくる
ユリカモメやチドリ類も干潟に
干潟の海岸側にトコトコ歩いて来るのが、ユリカモメやコチドリ、メダイチドリなど。大きなシギやミヤコドリも単独で獲物を探しにやってきます。
▼メダイチドリ
ネット(網)まで歩いて観察
これら多くの野鳥は、干潟の途中にある「ネット」の向こう側です。「ネット」まで歩いていくほうが近くで観察できます。
▼干潟の途中にある「ネット(網)」
「ネット」は粗目。レンズによっては邪魔になりますが、工夫すれば野鳥に被らずに撮影できます。
「ネット」は、満潮で水位が上がるため、必要以上に人が海へ入るのを防ぎます。また、野鳥と人の間に境界線があることで、野鳥の生態を邪魔しない役目も果たしています。
長靴で行こう
干潟は水浸しの泥まみれ。「ネット」まで行く場合は、長靴がおすすめです。
管理人は、5センチ防水のブーツで浸水してしまいました。せめて、ふくらはぎまである長靴が良いでしょう。素足やサンダルは、隠れているカニや貝で足を切ったりするので危ないです。
遠くの野鳥を撮影したい場合、体勢を低くして撮影する場合は、膝まである長靴がおすすめです。
堤防は東西2か所!両方歩いてみよう
- 東側:スズガモ、キンクロハジロ、カンムリカイツブリ、ウミアイサなど
- 西側:ホシハジロ、ミヤコドリ、コアジサシなど
東側と西側、2か所に堤防があります。
満潮になると野鳥たちが休む姿が見られます。干潮の時でも、カモ類やコアジサシのダイブシーンなどを観察できます。
▼東側でカモ類が羽根やすめ
東側の湾内では秋から春に向け、スズガモの群れに混ざって「ビロードキンクロ」も確認されています。「ウミアイサ」や「カンムリカイツブリ」なども東側に多くいます。
▼西側でコアジサシがダイブ
急降下して獲物を捕獲する姿が、目の前で繰り広げられます。
海岸のアシ原も野鳥観察ポイント
アシ原:オオジュリン、セッカ、メジロ、ジョウビタキ、カワラヒワなど
「アシ原」はレジャー施設から離れています。あまり人が入らない場所なので、静かに野鳥観察できます。
東西の防波堤へ向かうときに近くを通るので、さえずりに耳を傾けるのもオススメです。
▼歩道へ飛び出すカワラヒワ
注目したい野鳥
沢山のシギ類、チドリ類は「ふなばし三番瀬海浜公園」ならではです。
中でも以下は注目したい野鳥です。
ミヤコドリ
「ふなばし三番瀬海浜公園」といったら「ミヤコドリ」です。群れで観察できる越冬地は少ないので、チェックしたい野鳥です。
白黒の羽毛が目立つので、遠くからも確認できます。
ダイゼン
「ダイゼン」は、ふなばし三番瀬海浜公園で一年中みられる野鳥ですが、6月下旬から7月上旬では極端に数が減るようです。「ムナグロ」とよく似ていますが、黄金色の羽毛が入っていません。
野鳥観察をしたあとは休憩へ。公園内で食事ができます。
公園内の食事処
公園内には飲食店や売店があります。それぞれ1000円前後で食事可能。どこの飲食店も、駐車場から徒歩数分で行けます。
- Sambanze Bay Park Kitchen:10:00~
- ケバブ・カレー
- 海鮮丼
- グッズ・おみやげ・軽食
- Les Ami「レ・ザミ」:9:00~
- カフェレストラン三番瀬「Four Seasons」:10:00~
▼食事例
カフェレストラン三番瀬「オムライス・ミニサラダ付き800円」
観察できる野鳥
「ふなばし三番瀬海浜公園」では、110種類前後の野鳥が観察されています。
どんな野鳥がいつ見られるのか、大きさはどのくらいか知りたい場合は、公式サイトへ。見られる野鳥の特徴や時期が公開されています。
おもな野鳥
以下は公式サイト記載の野鳥と、管理人が観察した野鳥です。
(50音順)
- アオサギ
- アオジ
- アジサシ
- アメリカヒドリ
- イソシギ
- イソヒヨドリ
- ウグイス
- ウミアイサ
- ウミネコ
- エリマキシギ
- オオジュリン
- オオセグロカモメ
- オオソリハシシギ
- オオバン
- オオメダイチドリ
- オカヨシガモ
- オグロシギ
- オナガ
- オナガガモ
- オバシギ
- カモメ
- カルガモ
- カワウ
- カワラバト(ドバト)
- カワラヒワ
- カンムリカイツブリ
- キアシシギ
- キジバト
- キョウジョシギ
- キリアイ
- コアジサシ
- コオバシギ
- コサギ
- コチドリ
- サルハマシギ
- シジュウカラ
- ジョウビタキ
- シロチドリ
- ズグロカモメ
- スズガモ
- スズメ
- セグロカモメ
- セッカ
- ソリハシシギ
- ダイサギ
- ダイシャクシギ
- ダイゼン
- チュウシャクシギ
- ツグミ
- ツバメ
- トウネン
- トビ
- ハクセキレイ
- ハシビロガモ
- ハシブトガラス
- ハシボソガラス
- ハジロカイツブリ
- ハジロコチドリ
- ハマシギ
- ハヤブサ
- ヒドリガモ
- ヒバリ
- ヒヨドリ
- ビロードキンクロ
- ホウロクシギ
- ホオジロ
- ホオジロガモ
- ホシハジロ
- マガモ
- ミサゴ
- ミヤコドリ
- ミユビシギ
- ムクドリ
- ムナグロ
- メジロ
- メダイチドリ
- モズ
- ユリカモメ
- ヨーロッパトウネン