今回観察した野鳥
- アオジ
- エナガ
- カケス
- カシラダカ
- ガビチョウ
- カワセミ
- カワラヒワ
- キジバト
- キセキレイ
- クイナ
- コゲラ
- シジュウカラ
- シメ
- ジョウビタキ
- スズメ
- セグロセキレイ
- ダイサギ
- ハシブトガラス
- ヒヨドリ
- メジロ
- モズ
- ヤマガラ
- ルリビタキ
探鳥記録
- 日時:2022/12/24(土)am
- 場所:北本自然観察公園
- 所在地:埼玉県北本市荒井5-200
- 天候:晴れ 5℃前後
概要
正面入り口から、ふれあい橋を通るとすぐに野鳥の気配を感じます。凍った水辺の上に「キセキレイ」「ジョウビタキ」、遠くの枝に「カワセミ」と「モズ」。
水辺の上にかけられた八つ橋を進み、東屋や高尾の池付近で「セグロセキレイ」、「ルリビタキ」「アオジ」「カワセミ」「カシラダカ」、その周辺の水場の茂みに「クイナ」が歩いていました。
さらに進むと、広場から見える遠くの高木に「カケス」が数羽。歩道沿いの茂みでは「ガビチョウ」や「アオジ」が見え隠れ。
倒木してしまった、エドヒガンザクラ周辺も野鳥の気配があります。
このあたりでは「ルリビタキ」「ジョウビタキ」、カラ類の混群(シジュウカラ、エナガ、ヤマガラ)に出会いました。
北本自然観察公園MAP
感想
水場が多い!野鳥の楽園
野鳥観察に最適な環境で、何度も訪れたいと思う公園でした。「冬」という時期的なこともあり、野鳥の気配を多く感じました。
他にも良いと思ったところは沢山あります。
- どこを歩いても、野鳥の気配を感じた
- 池はコンパクト。水場が長く繋がっているので野鳥を観察しやすい
- 湿地を好む野鳥も観察できる
- 30分あれば、のんびり1周まわれる=疲れない
- 歩道が整備されていて歩きやすい
- 最寄り駅からは約3.5キロなので、目的を持った人しか入園しない=静か
- 駐車場は100台ほどあり停めやすい
ちょっと残念だったのは、園内のトイレが仮設だったこと。2023年2月28日まで自然学習センターが休館しているためです。
閉館している間は、駐車場のトイレを利用してから入園する方が良いでしょう。
冬のアイドル「ルリビタキ」
青い「ルリビタキ」(オスの成鳥)に会いたくて訪れてみました。
同じ目的で訪れている方が多くて、せっかく近くに飛んで来てくれても、警戒して逃げてしまう事も多々ありました。とはいえ、羽根が青くなったオスの成鳥は色々なポイントで会えました。
見通しが良い枝には、なかなかとまってくれませんが、タイミング良ければ綺麗な青い色の羽根を観察することができます。
私は今回、高尾の池やエドヒガンザクラ付近で「ルリビタキ」のオス、メス両方を観察できました。人が数名、固まって待機しているところがあれば、たいていはそこがポイントです。
詳細
アオジ
歩道沿いの藪から、スズメと一緒に顔をだしてくれた「アオジ」。飛来する数が増えて、突然に目の前に出てくれることが多くなりました。
青くないのになぜ「アオジ」というのか調べてみたところ、頭の黄緑色を昔は「青」と呼んでいたためだそうです。植物を青々しいとも言うように、寒色系の色はすべて「青」としていたとの事。
ちょっと暗い場所で撮影すると、青みがかった黄色。美しい寒色になります。
エナガ
あちらこちらで見かけた「エナガ」。
ほとんどが木の上の方にいて、見上げないと撮影できない場所に。遠くの高木に群れているのも見えます。しかし・・・相変わらずすばしっこい!
ボケていますが、可愛いお尻は撮影できました。
カケス
ギャー!と大きなさえずりで居場所がすぐにバレる「カケス」。
小さな群れで、高木に飛来していました。枝の隙間から、なんとかその姿を撮影。15メートルくらいは離れていたかと思います。目力の鋭さがチャームポイントですね。カッコいい!
カシラダカ
高尾の池付近。「クイナ」を見つけた湿地の枝に「カシラダカ」。
1羽で、頭の冠羽を動かしながら枝にとまっていました。緊張するとこの冠羽が立つので、周囲をチェックして警戒しているのでしょう。
「ホオジロ」とよく似ていますが、「カシラダカ」はお腹が真っ白。「カシラダカ」と「ホオジロ」を見分ける時の、わかりやすい特徴です。
ガビチョウ
いたるところで聞こえてきた「ガビチョウ」のさえずり。歩道沿いで、カサコソ音がしたので覗いてみると、食べ物を掘っていました。
キセキレイ
ふれあい橋から見える水辺に「キセキレイ」。
寒さで地面が凍って、霜が立っています。そんな中、尻尾を振りながら歩く姿が可愛らしい。お腹の黄色が綺麗に見えました。
クイナ
高尾の池周辺の湿地に、「クイナ」が数羽で歩いていました。茂みの中にいて、姿が完全には見えません。ひょっとしたら親子かも?
すぐに見失ってしまったので撮影は断念。待機していたら、会えたかもしれません。
コゲラ
歩道沿いの樹木で、ギー!とさえずりながらドラミングしていた「コゲラ」。カラ類と一緒にいることが多かったです。
シジュウカラ
あちらこちらのアシの茂みで食事していた「シジュウカラ」。「エナガ」と一緒に、高い木でも見かけました。
シメ
歩道を歩いていると、遠くの高木に何かとまっていました。「シメ」です。秋冬は葉が少ないので、遠くの木も観察しやすいですね。
ジョウビタキ
「キセキレイ」と同じ場所、ふれあい橋から見える凍った水辺に「ジョウビタキ」のメス。とことこ歩いて、時々羽ばたいています。滑るのかな?
このほか、エドヒガンザクラ付近でも観察できました。
「ジョウビタキ」のさえずりは、ほかのポイントでも聞こえていたので、気に留めていれば、北本自然観察公園では会える野鳥(冬)だと思います。
セグロセキレイ
東屋付近。畑のような場所に「セグロセキレイ」が数羽歩いていました。まだ霜が立っていて、冷たそうに見えます。
ですが、足に当たって冷えた静脈と、心臓から出た温かい動脈が絡み合っているため、身体に戻る血液は冷たくならない構造なんだそうです。だから霜焼けにはならないという・・・。
過酷な環境で生きて行くために必要な仕組みですね。
メジロ
どこでも見かける、お馴染みの「メジロ」。歩道沿いの枝にいました。美味しそうに実をほじって食べています。
神経を集中させて探鳥しているときに出会うと、ほっこりさせてくれる野鳥です。
モズ
高らかにさえずっていた「モズ」。今回「モズ」は、八つ橋付近で2か所観察できました。
ルリビタキ
エドヒガンザクラ付近で「ルリビタキ」に会いました。メスか若いオスか。肩のあたりや尾が青いので、若いオスのように思います。
別のポイントでは、しっかり青くなった成鳥のオスにも会いました。
高尾の池付近の歩道にて、数か所のポイントで撮影。
タイミング良く陽が当たる枝に、一瞬だけとまってくれたのでラッキーでした。
真っ青になった羽根が、やわらかな陽に当たった様子は息をのむ美しさでした。なかなか理想的な枝にとまってくれないので撮影は大変だし、じれったい。けれど、それもまた楽しい。
一瞬の宝石に出会うために、だれもが夢中になってしまう。魅力的な野鳥です。
関連記事