今回観察した野鳥
- ウソ
- キクイタダキ
- コガラ
- ヒガラ
- ホシガラス
- ヤマガラ
探鳥記録
- 日時:2022/09/21(水)am
- 場所:富士山 奥庭荘付近
- 所在地:山梨県南都留郡 富士河口湖町大嵐1510-4
- 天候:晴れ・体感13℃前後
概要
富士山の5号目にある「奥庭荘」の水場とその周辺を探鳥。
「奥庭荘」の水場では「ホシガラス」が1度だけ来てくれました。そのほか「ウソ」「コガラ」「ヒガラ」「ヤマガラ」が水浴びに。
「奥庭荘」周辺の散策路では「キクイタダキ」が数羽、低木の葉の奥に見えました。
感想
「奥庭荘」は人気のバードスポットでもあるのですが、本来は食事や休憩、宿泊ができる山小屋です。宿泊して早朝から登山された方によると、宿がとても良く、景色が素晴らしく感動的だったとお話されていました。
野鳥の数は予想よりも少なく感じましたが、富士山の雄大な景色を堪能しながらの探鳥、おいしいランチもとれて大満足です。
場所を借りて観察する「奥庭荘」の水場
「奥庭荘」の水場は、山小屋の敷地内にあるため、オーナーさんに一声かけてお借りする形になります。
今回、初めての訪問であることを伝えると、快く見どころや水場での過ごし方を教えてくださいました。途中で水場に水を足すなどして、野鳥撮影に協力もしてくださいました。
また、水場での野鳥観察をした場合、場所代として食事やお土産の購入をする必要があります(お願いの貼り紙がある)。お値段は色々。
例えば、コケモモジュースは400円。5号目付近で育ったコケモモをジャムしたものをジュースにしたもので、平地では味わせません。とても美味しいので、ぜひ飲んで欲しい逸品です。
水場の明るさ
快晴だったのですが、午前中は木漏れ日が所々に当たる程度の明るさでした。
だんだんと陽が高くなり、3時ころには陽射しが水場を照らします。すると今度は明るすぎて、羽毛が白く光ってしまいます。
撮影するには、シャッタースピードを工夫する必要があって、なかなか難しいポイントだなと思いました。この明るさ、季節によって変わるのか・・・。
水場に来る野鳥の頻度
私が訪れた9月21日は、台風がとおりすぎた直後だったためか、野鳥の数は少ない印象でした。
途中、休憩と食事をはさんで6時間くらい水場前にいた結果、観察できたのは4種類ほど。1時間水場を見ていても、全く野鳥がおりてこない時もありました。
水場の水をオーナーさんが足してくれると、水浴びしに飛来する頻度が上がるように感じます。雨が降った後は、他の場所でも水浴びできるので、わざわざ奥庭荘まで来ない・・・という事もありえます。
「奥庭荘」の食事は美味しい
野鳥観察を午前中にして、ランチとして「きのこそば」を頂きました。きのこや天ぷらが入っていて、とても美味しい。
厨房では、数名の方が忙しく料理や片付けをしているのですが、どの方も嫌な顔ひとつぜず笑顔で対応してくださいます。
薬草が入ったお茶のサービスも嬉しかったです。富士山で採れたツルコケモモのジャム、干し椎茸も購入。美味しくいただきました。
奥庭展望台周辺で探鳥
あまりにも水場に野鳥が来ないので、展望台周辺の探鳥へ。
天狗岩を見ながら奥へ進むと、ゆるやかにカーブしながら登る歩道が続きます。
しばらく進むと「キクイタダキ」が!。街中では、まず会えない野鳥です。人の気配を感じたのか、あっという間に奥の茂みへ移動してしまいました。
振り返ると、大きな富士山。富士山の中に身を置いていると実感する景色です。ダイナミックに迎えてくれました。
水場での野鳥撮影がいまひとつでも、美しい景色に触れると心豊かになります。ぜひ、休憩がてら、「奥庭荘」からすぐの「奥庭展望台周辺」を歩いてみてください。
富士山5号目からの景色を存分に味わえます。
詳細
ウソ
地味だけど可愛らしい、メスの「ウソ」が降りてきました。
念入りに水浴びしていて、とても可愛かったです。最初の数羽はメスだったのですが、後になって2、3羽、オスも降りてきてくれました。
あごのオレンジ色がとても綺麗。枝にとまって毛づくろいもしています。
常連さんによると、「奥庭荘」では、比較的高い確率で「ウソ」を観察できるとのことでした。
キクイタダキ
残念写真の「キクイタダキ」。
奥庭展望台周辺の低木からさえずりが聞こえたので、のぞいてみると、枝の隙間を行ったり来たり。数羽でいそがしく動いていました。焦点を合わせる暇がありませんでした。とにかく、じっとしていません。
今回は、朝8時ころから午後3時ころまで水場を見ていましたが、今回は水場に「キクイタダキ」は来てくれませんでした。
コガラ
同じく、じっとしていない「コガラ」。白い羽毛に陽射しが当たって、羽毛が綺麗に見えませんが記録として残しておきます。
ベレー帽をかぶっているような、ターバンを巻いているような。
なんとも可愛らしい表情です。
「コガラ」は「奥庭荘」のトイレ裏、駐車場からの歩道でも見かけました。
「ヒガラ」によく似ていますが、首回りの羽毛が白いですね。
ヒガラ
シジュウカラの表情によく似た「ヒガラ」。でもネクタイが無いので、「ヒガラ」ですね。
お髭が立派です。
水場にちょこんと座って、周囲を警戒。この丸っこくて愛らしい姿、たまりません。
ホシガラス
8時ころから2時間ほど水場を観察して、何も降りてこず。ひょっとして今日は何も来ないのかなぁ・・・と油断していたら突然「ホシガラス」が降りてきました。
大物の登場に周囲がざわめきます。今まで談話していたのに、みなさん無言で撮影。シャッター音が激しい・・・。
11時半ころの飛来でした。
せっかく来てくれたのに、まだらに陽が当たったり、石の裏で水浴びしたり。なかなかこれは!という撮影ができません。
「ホシガラス」はとても賢くて、頭の大きさほどの平べったい石をくちばしでくわえて、水場からどかしていました。くちばしを使ってモノを移動させるとは。
なかなか見ることができない動作を見せてくれました。
ヤマガラ
水場を観察していると、松のてっぺんに「ヤマガラ」。一瞬の事で、遠くにとまったのでピンボケですが記録として残しておきます。
「奥庭荘」周辺の「ヤマガラ」は、公園と違ってあまり人に慣れていません。すばしっこく、あちらこちらに飛び移り、あっという間に遠くへ飛んでいきました。
鳴き声から、ここでは数羽で飛来していたようです。