今回観察した野鳥
- アオサギ
- オオバン
- オナガガモ
- カイツブリ
- カルガモ
- カワウ
- クロハラアジサシ
- コウノトリ
- シジュウカラ
- ダイサギ
- チュウヒ
- ツルシギ
- トビ
- ハシボソガラス
- ハジロカイツブリ
- ヒドリガモ
- ホオジロ
- マガモ
- モズ
探鳥記録
- 日時:2022/10/15(土)11:30~15:30頃
- 場所:渡良瀬遊水地
- 所在地:栃木県栃木市藤岡町内野
- 天候:くもりのち晴れ 湿気あり 体感25℃前後
概要
主に「谷中湖」「新赤麻橋」「谷中橋」周辺を散策。
「谷中湖」では、よく見かけるサギ類、カモ類、「カワウ」の他に「クロハラアジサシ」「ハジロカイツブリ」、自転車を走らせていると「ホオジロ」「シジュウカラ」「オオバン」を見つけました。
「新赤麻橋」周辺では、川に向かって急降下する「トビ」、木のてっぺんでさえずる「モズ」を観察。
「谷中橋」周辺で、ようやく「コウノトリ」の観察へ。すぐ近くに群れていたサギ類の遠くに「ツルシギ」らしきものも見かけました。
感想
かなり広いので、レンタサイクルを利用しながら探鳥しました。
おかげで数種類の野鳥観察ができたのは良いとして・・・虫(たぶんユスリカ)が大量にいて参りました。顔や首につくので、手で払いながらのサイクリングです。湿気が多く、夏に戻ったような気温でした。10月なのに、まだセミの鳴き声が聞こえています。
「コウノトリ」は「体験活動センターわたらせ」で情報を得て、「新赤麻橋」「谷中橋」周辺で観察。北エントランスの近くにある「コウノトリ人工巣塔」では気配を感じませんでした。
食事は道の駅「かぞわたらせ」へ。近くて便利でした。
広い!野鳥観察はポイントを絞って行く
「渡良瀬遊水地」はとにかく広い!圧倒する存在感でした。
なんと、面積は33㎢もあります。中にある湖「谷中湖」も大きく4.5㎢。ポイントを絞らないと、徒歩の探鳥は厳しいと感じました。
広いため、ここで会えた野鳥の多くは遠くからの観察になりました。それでも、カモ類やサギ類がのんびり過ごす姿や、街中の公園では会えない水鳥「ハジロカイツブリ」を観察できてラッキーでした。
今回は徒歩での探鳥を断念して、北水門周辺で「レンタサイクル」で自転車を借りて移動してみました。
レンタサイクルで野鳥観察
北エントランスから入って、ウォッチングタワー付近の駐車場からすぐの場所にあります。大人は2時間まで300円。現金での支払いなので、お釣りが無いよう小銭を用意していく方が良いですね。
ママチャリですが、変速ギアと鍵がついていて乗りやすかったです。
移動手段としては最高なんですが、野鳥観察には向かないかもしれません。
というのも、集中力が散漫になるからです。さえずりを聞き逃したり、カメラを気にしたり。
これは慣れなのか・・・。何度も通って、お気に入りのポイントを見つければ、自転車の探鳥もありなのかもしれません。
谷中湖に野鳥観察台はあるけれど
「谷中湖」の中央あたりに「野鳥観察台」が設けられています。寄ってみたけれど、遠くの島にサギ類が小さく見えるだけでした。
「体験活動センターわたらせ」の方によると、野鳥観察を1番楽しめるのは冬との事だったので、季節が少し早かったのかしれません。
「体験活動センターわたらせ」でコウノトリの情報を得る
「コウノトリ」を観察するのなら「体験活動センターわたらせ」はぜひ立ち寄って欲しい場所です。ここ最近、どこで観察されたのかを地図で説明してくださいました。
「コウノトリ」の他にも、直近で観察された野鳥情報が掲示されているので、効率的に探鳥ができます。9月末以降、「ツツドリ」「チュウヒ」「ハヤブサ」も観察されているようでした。
「体験活動センターわたらせ」は、レンタサイクルの場所からすぐ。見上げると高台に、その建物が見えます。
コウノトリには足環と名前がついている
「体験活動センターわたらせ」で教えて頂いた「コウノトリ」のポイント、「谷中橋」付近を歩いていると、カメラを持った方が数名。
その方向を観察してみると・・・サギ類の奥に「コウノトリ」を1羽見つけました。特徴的な白黒の羽毛が目立ちます。
標準は全長112センチなので、アオサギ(全長95)よりも大きいんですよね。なかなか貫禄あります。
しばらく観察していると、カメラを持った方が声をかけてくださいました。
「あれは、ひかるだよ。名前ついてるの。ほら足環あるでしょ。あれで分かる。ひかるはレイとつがいでね、子供もいるんだんだよ。どこから来たの?え?横浜?遠くから来たんだねぇ。これあげるよ」と笑顔。「コウノトリ足環カタログ」を頂きました。
貴重な資料、有難かったです。
少し古い情報とのことで、ここに載っていない若い「コウノトリ」もいるそうです。小山市で配布しているとの事でした。
渡良瀬遊水地に隣接!道の駅「かぞわたらせ」
「渡良瀬遊水地」の周辺には色々なお店があるのですが、駐車場がわかりやすかった道の駅「かぞわたらせ」へ寄りました。地物野菜やお土産、展望台がありなかなか楽しい場所でした。
▼おそばも美味しい(薬味そば)
詳細
全体的に遠くからの観察になり、撮影した種類は少なくなりました。
「コウノトリ」は「体験活動センターわたらせ」の方に場所をお聞きしたおかげで、オスのひかる君に会えました。
谷中湖
クロハラアジサシ
湖の上を素早く飛んでいた「クロハラアジサシ」。最初は「ツバメ」かと思ったのですが、つばさの形がだいぶ違いました。飛んでいるときの足元、何ともかわいいです。
シジュウカラ
街中でもみかけるお馴染みの「シジュウカラ」。
自転車に乗っていると「ツピー!」とさえずりが聞こえたので、とまって撮影。背中のグラデーションがとっても綺麗。隙間にいた虫を食べているようです。
ハジロカイツブリ
自転車で走りながら湖面をチェックしていると、ポツンと1羽、ツートンカラーの顔をした野鳥がいました。「ハジロカイツブリ」です。
頬から目の後ろにかけて白くなるのは、冬羽。夏羽は、この白い部分が黒くなり、目のところに金色の羽毛がついてガラリと変わります。
季節の移り変わりを感じる冬羽です。
ホオジロ
歩道の木でさえずっていた「ホオジロ」。自転車に乗っていても、だいたいの場所がわかる響く声です。
新赤麻橋
トビ
獲物を狙って旋回していた「トビ」。人をあまり警戒しないのか、人のすぐ近くまで降りて狩りに没頭していました。
モズ
何やら大きなさえずりが聞こえる!と振り向いたら、遠くの木のてっぺんで「モズ」がないています。秋に入ると「モズ」をあちらこちらで見つけるようになりました。
谷中橋
コウノトリ
「体験活動センターわたらせ」の情報により会えた「コウノトリ」のひかる君(オス)。「コウノトリ足環カタログ」によると、2016年3月28日生まれ。寿命は30年を超えるそうなので、6歳ということはまだ若い方ですね。
ぽつんと1羽、獲物を探しながらのんびり歩行。「アオサギ」「ダイサギ」よりもひとまわり大きいです。
歩道脇に雑草が茂っていて、なかなか全身を撮影できませんでした。でも、それくらいの方が「コウノトリ」から見えないので、ストレスを与えないでしょうから、良いのかもしれません。
遠くからでも足環(あしわ)が見えます。
しかし・・・「コウノトリ」って、なかなか鋭い眼光なのですね。目のまわりに赤い羽毛があるので、アイシャドウのように見えます。
ツルシギ
「ダイサギ」(チュウサギかもしれない)を撮影していたら、後ろに「ツルシギ」(たぶん)。
脚とくちばしが赤かったので、そう判断しました。秋は圧倒的に数が少ないようです。無事に越冬してほしいですね。