今回観察した野鳥
- アオサギ
- イソシギ
- イソヒヨドリ
- カルガモ
- カワウ
- カワラバト
- コサギ
- ハクセキレイ
- ハシボソガラス
- ムクドリ
探鳥記録
- 日時:2022/09/25(日)am
- 場所:六郷橋緑地(ろくごうばしりょくち)
- 所在地:東京都大田区東六郷3丁目
- 天候:27℃前後 強い陽射しの残暑・晴れ
概要
六郷橋緑地で「セイタカシギ」が観察できるとの情報を得たので訪れてみました。
テトラポットの上に数羽の「セイタカシギ」。つがいの他に、幼鳥もまざっています。
このほか「アオアシシギ」も同じ場所に数羽。川の奥には「アオサギ」「カルガモ」、遠くに「カワウ」「コサギ」「ハクセキレイ」など。
少し奥へ進んだポイントでは、川の向こう側の茂みから「バン」が出てきました。
感想
駐車場は日時指定があるものの、使いやすく感じました。駐車場から「セイタカシギ」を近くで観察できるポイントまでは、徒歩20分くらい。
その間、低木や茂みにはテントや段ボールで家を作っているホームレス(路上生活者)が沢山います。数名で煮炊きをしていたり、お酒を飲んでいたり。こちらを見て寛いだりしていて、違和感がある探鳥地でした。
駐車場は土日祝だけ500円で利用できる
六郷橋緑地の駐車場は、年末年始を除く土・日・祝日に利用できます。
利用できる時間は月によって違うので、調べてから行くか、開放されていない場合は周辺のコインパーキングを利用する方が良さそうです。
2022年10月現在は、以下の時間帯が利用可能でした。
- 4月~8月:5:30~19:30
- 9月・10月・2月・3月:6:30~18:30
- 11月~1月:7:30~17:30
詳細は、大田区 六郷橋緑地駐車場 へ。
▼1回 500円
セイタカシギのポイントは駐車場から徒歩20分前後
六郷橋緑地の駐車場から「セイタカシギ」のポイントまでは、ゆっくり歩いて約20分。この日は陽射しが強かった事も手伝って、かなり歩く印象でした。
川沿いをずっと進むと、遊具が見えてきます。遊具まで行かず、その手前に右側(川の方向)に入れるポイントが数か所あります。そのポイントのどこかに「セイタカシギ」が飛来しています。
この、途中で入れる右側(川の方向)の通路は、低木や雑草がうっそうと茂っているため、誰かが作ったもの。ホームレス(路上生活者)も利用している簡易的な道です。
ホームレス(路上生活者)が多い探鳥地
駐車場付近や川沿いの茂みには、沢山のホームレス(路上生活者)が住んでいます。
身なりがキチンとしている方や、コールマンテンの最新テントを利用されている方、バイクを使っている方もいたので、何か事情があって一時的に身を置いている方もいるのかもしれません。
理由は何にせよ、生き方は人それぞれ。暗い茂みには、その方たちの家があるので、お互いのために立ち入らないように気を付けましょう。
明るい場所で探鳥していれば、何の問題もありません。
4、5メートル前で撮影
茂みから川沿いへ入ると、歩道に沿ってテトラポットが置いてあります。その上に数羽の「セイタカシギ」。この歩道、静かに歩けば、「セイタカシギ」は逃げません。
けれど、警戒して飛んでしまうと悲しいので、歩道から少し下がった場所へ移動。4、5メートルくらい前からの撮影になりました。
身近な緑地で「セイタカシギ」をこんなに近くで観察できる場所、そうないのではないかと思います。数年前にも観察されていたので、毎年飛来するのかもしれません。
「セイタカシギ」は絶滅危惧種です。どうかこのまま環境や状況が変わらず、静かに見守るスタイルが続きますように。
水位が下がるとテトラポットから降りてしまい、遠くからの観察になりました。
常連さんが木陰に集まり野鳥談議
「セイタカシギ」のポイント付近は、木陰になる場所があまりありません。唯一、大きな木と人が数人休めるようなスペースがある場所は、常連さんの集会所になっていました。
大きな声で野鳥談議をされているためか、その周辺に「セイタカシギ」はいません。楽しい気持ちはすごく分かるのですが、野鳥の事を考えるのならもう少し静かにして欲しいと思ってしまいます。
年配の方は耳が遠いので仕方ないのですが、・・・探鳥地あるあるですね。
詳細
アオアシシギ
テトラポットの上に、2羽の「アオアシシギ」。
とても仲が良く、寄り添ったり同じポーズをとったり。一瞬、成鳥のつがいかと思ったのですが・・・この2羽、特に右側は幼鳥に見えます。
警戒心が薄く、突然ぺたんと座ったりして。
幼鳥の特徴である、羽根の褐色が強めです。
少し離れたテトラポットの上にも、幼鳥と思える「アオアシシギ」がいました。冬羽に変わる途中なのかもしれません。
片足立ちをして、くちばしを埋めて休憩中。時々目を閉じて、体力を保っているようでした。
アオサギ
安定の「アオサギ」。ここでも観察できました。テトラポットの上を飛ぶ姿や、六郷水門周辺でポツンと立っていたり。
カルガモ
1、2羽の「カルガモ」が泳いでいました。数が多くないので、猛禽に食べられてしまったのか・・・。他の場所で隠れているのかもしれません。
コサギ
水位が上がり、「セイタカシギ」と一緒に水辺で過ごす「コサギ」。「セイタカシギ」の大きさがよくわかる並びです。
セイタカシギ
「セイタカシギ」は10羽前後の観察になりました。
長い足で頭をかいている姿、ペタンと脚を折って座る姿、色々な姿を見せてくれました。
座るときは人とは逆で、前に折れるのですね。
2羽で過ごしている様子も微笑ましい。
くちばしの付け根が少し上にあがっていて、微笑んでいるように見えます。可愛らしい表情と美しい姿。「水辺の貴婦人」と言われるのがよく分かります。
時々目を閉じて、休んでいる様子も可愛いです。
この他、ぽつんと1羽。見るからに幼い「セイタカシギ」もいました。なにこの可愛らしさは!
翼が茶色っぽいので、一瞬メスかな?と思ったのですが、それにしては薄い。足の色もまだ赤くなっていません。幼鳥でしょう。
トビ
高い空に旋回していた「トビ」。しばらく飛んでいたので、近くに獲物があるのでしょう。
バン
「セイタカシギ」がいたポイントのさらに奥。川の向こう側の茂みから一瞬だけ「バン」が出てきました。ほんの数秒、探鳥時刻がずれていたら会えませんでした。
実は、常連さんに「クイナ」がいるよと教えてもらい、一緒に訪れてみたらタイミング良く出てきてくれたのです。やった!「クイナ」は初めてだ!と思ったのですが、よく見ると「バン」。暗い中でも、くちばしの色が全然違うことがわかります。