東京港野鳥公園は、埋め立て地に蘇った野鳥の楽園です。
昔は浅い海を埋め立てた場所でしたが、そこに自然にできた池や草原に野鳥が来るようになった事から、野鳥の保護区域になりました。
その後整備と拡張がされ、さらに野鳥が集まりやすい環境へ。2018年には新たな干潟が整備され、干潟面積はこれまでの約3倍になっています。
また、シギ・チドリ類の重要な生息地であることが国際的に認められた、貴重な公園でもあります。
所在地は大田市場に隣接。駐車場から徒歩で入ることができます。一般の方も入れる「関連棟」で食事ができます(地図は後述)。
探鳥地の詳細
MAP
アクセス
駐車場は無料だが台数は少ない
▲駐車場の前、画像左側の建物は大田市場
開園時間内(9:00~)に無料で利用できます。
野鳥観察以外の目的で利用される方もいらっしゃるので、開園してすぐに8割ほど埋まってしまう日もあります。公共交通機関で訪れた方が確実です。
- 平日・土曜午前:22台
- 土曜午後・日曜祝日:39台
管理人が4月の日曜、9時過ぎに利用したところ残りあと数台。昼には入庫待ちの車が並んでいました。
- 首都高速道路湾岸線 大井南出口より約10分
- 首都高速道路羽田線 平和島出口より約10分
バスで行く場合
- 京急バス:「野鳥公園」または「東京港野鳥公園」下車徒歩5分
- 都営バス:平日・土曜「大田市場北門東」、休場日「大田市場北」下車徒歩5分
特徴
野鳥好きの方なら1度は訪れて欲しい公園です。
雨水が溜まってできた「淡水地」、海水が混ざった「潮入りの池」、大きな「前浜干潟」などがあり、景色を眺めるだけでも癒されます。歩道は緑豊か。綺麗に整備されています。
保護された自然環境のため、街中では見れない野鳥を観察できるのも魅力。4つの観察小屋はそれそれ構造が違い、観察できる野鳥も違います。
なお、園内の「ネイチャーセンター」は軽食をとれるコーナー、干潟を目の前に見ながら野鳥観察できる「干潟遊歩道」などがあり充実。立ち寄って欲しい施設です。
いそしぎ橋を挟んで西と東にエリア
4つ観察小屋と東観察広場
東園にある観察小屋は、淡水池からの水と海水が混ざった「潮入りの池」付近の観察ができます。潮が引くと大きな干潟になるため、干潟の生き物をみるのに最適。
西園にある観察小屋は、雨水が溜まった池「西淡水池」付近の観察が出来ます。島の木々にはタカの仲間、ヨシ原には冬越しするカモ類やカワセミなどが見られます。
その他「東観察広場」では、通路に衝立が設けられたオープンな観察窓があり、東淡水池付近の野鳥を観察できます。
- 1、2号観察小屋:東園。潮入りの池付近
- 3、4号観察小屋:西園。西淡水池付近
- 東観察広場:東園。東淡水池付近。ネイチャーセンター横
▲3号観察小屋
▲1号観察小屋の観察窓。遠くに2号観察小屋が見える
▲東観察広場
ネイチャーセンター充実!野鳥観察もできる
「ネイチャーセンター」は1階から3階まで、大きな窓のある観察ロビーがあり、遠くの野鳥も観察できます。
館内は冷暖房完備。風が吹きつける寒い日、直射日光が強い日でも快適に野鳥観察できます。自動販売機があるので水分を補給して休憩する場としてもオススメ。
個人的に注目したいのは、地下1階の干潟遊歩道「がた潟ウォーク」です。
▲がた潟ウォーク
「潮入りの池」のすぐ目の前まで歩いていけます。
干潮時には小さなカニを観察したり、遠くのシギ類を観察したり。屋根があるので、天候の悪い時でも楽しめるのが魅力です。
大田市場の関連棟で食事できる
▲管理事務所でいただいた地図
東京港野鳥公園の中に食事処はありません。
ちょっとだけ小腹を満たす程度でOKなら、「ネイチャーセンター」で、カップラーメンやおやつの自動販売機(管理人はどら焼きを100円で購入)があります。
しっかり食事をする場合は、駐車場目の前の「大田市場」内「関連棟」がおすすめ。駐車場前の仕切りをまたいで、そのまま歩いて行けます。
駐車場から管理棟まで、徒歩5、6分といったところです。
▲駐車場。低い仕切りをまたいで向かい側の関連棟へ行く
おすすめポイント
1年を通して野鳥観察を楽しめる公園です。ちょっと残念なのは、撮影する場合に被写体が遠くなりがちなこと。
比較的近くで野鳥観察できるのが、1号と2号の観察小屋。潮がひくと干潟が現れ、干潟ならではの野鳥、シギ類などを見られます。ぜひ立ち寄って欲しいポイントです。
3号、4号観察小屋からは、淡水池やヨシ原が見え、カワセミ、カイツブリ、サギ類を観察できます。撮影するには被写体が遠いですが、その分人が少ないのでゆっくりできます。
休憩スポットとしては、ネイチャーセンターがおすすめ。
館内にはトイレや自動販売機があります。施設の外も野鳥観察スポット。周辺の景色を眺めながら、ベンチに腰を下ろすのも気持ちが良いです。
観察できる野鳥
東京港野鳥公園は、開園以来210種類以上の野鳥が観察されています。
今、どんな野鳥がいるのか知りたい場合は、公式サイトへ。前日に確認された野鳥、当月に見られる野鳥、野鳥カレンダーが公開されています。
≫ 東京港野鳥公園|野鳥カレンダー(pdf)
比較的観察しやすい野鳥
以下は東京港野鳥公園のパンフレット記載の野鳥、管理人が観察した野鳥です。
(50音順)
- アオアシシギ
- アオサギ
- アオジ
- アカハラ
- イソシギ
- イソヒヨドリ
- イワツバメ
- ウグイス
- ウミネコ
- エナガ
- オオジュリン
- オオタカ
- オオバン
- オオヨシキリ
- オオルリ
- オカヨシガモ
- オグロシギ
- オナガ
- オナガガモ
- カイツブリ
- カルガモ
- カワウ
- カワセミ
- カワラヒワ
- カンムリカイツブリ
- キアシシギ
- キジバト
- キセキレイ
- キビタキ
- キョウジョシギ
- キンクロハジロ
- クイナ
- コアジサシ
- ゴイサギ
- コガモ
- コゲラ
- コサギ
- コチドリ
- ササゴイ
- シジュウカラ
- シメ
- ジョウビタキ
- シロハラ
- スズガモ
- スズメ
- セイタカシギ
- ソリハシシギ
- ダイサギ
- タヒバリ
- チュウシャクシギ
- ツグミ
- ツバメ
- ノスリ
- ハイタカ
- ハクセキレイ
- ハシビロガモ
- ハシブトガラス
- バン
- ヒドリガモ
- ヒヨドリ
- ホシハジロ
- マガモ
- ムクドリ
- ムナグロ
- メジロ
- メダイチドリ
- モズ
- ヤマガラ
- ユリカモメ
管理人の観察記録
関連記事